『愛を学ぶために 孤独があるなら
意味のないことなど 起こりはしない』
平原綾香さんの『ジュピター』
聴いたことある!という方は
多いのではないでしょうか。
『木星』という曲名の方が有名かな?
俺なんだけどさ。
一部だったりします。
宇宙のブログを書きながら聴いてたりするんですが
宇宙を音で表現したものも美しいなぁと思うので
紹介したいとおもいやす!
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組曲『惑星』とは?
組曲『惑星』とは
イギリスの作曲家グスターヴ・ホルストの
作曲した代表的な管弦楽曲です。
7つの楽章から構成され
それぞれ太陽系の惑星がテーマに
なっています。
ただ、惑星と呼ばれていますが、
なので7つの惑星の曲にはそれぞれ
占星術に関連する副題が付けられています。
これがカッチョええんだわ。
演奏の縮小や抜粋演奏の禁止を、
自らの死後も厳守させております。
何やら強いこだわりがあったのでしょうか...
まぁでも分かる。7つの惑星全部で一つの世界観を
表現したかったのかな。うん、分かる。
知らんけど。
ちなみに今では緩くなったらしいです。
さて、さっそく惑星たちの音色・世界観を
見にいきましょう!
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火星『戦争をもたらすもの』
(Mars, the Bringer of War)
この組曲の一発目は火星から始まります。
『戦争をもたらすもの』なんて
恐ろしい副題ついてますが
曲調はカッコいい&怖い
僕はこの曲聴くとダースベーダーを思い出します。
なぜかは知らん。でも聴いてみて、分かるから笑
火星は英語でマーズ(Mars)ですが、
これはローマ神話における
戦と農耕の神:マーズ(マルス)
から名付けられたものです。
力強く雄々しい曲調も納得ですね( *`_´)
ちなみに惑星には惑星記号
というものがあるのですが、火星の惑星記号は
こいつです。
オス!
って感じですね。
ちなみにこのマークは、戦の神マーズの
盾と槍を示しています。
そう、オスメスのオスマークは
ここから来ていたのです!!
僕はちょっとびっくりしました。
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金星『平和をもたらすもの』
(Venus, the Bringer of Peace)
戦いの後に流れてくるのは
ゆったりとした、綺麗な音楽。
ローマ神話における
愛の女神:ヴィーナス(Venus)
です。
金星の英語名venusはここから付けられています。
静かで癒される曲なので、
昼寝の時にオススメです。
そして、こちらの惑星記号がこれ!
やっぱり。
女性を象徴する手鏡をモチーフにしているそうです。
オスメスマークとして初めて惑星記号を用いたのは
カール・フォン・リンネという生物学者らしいです。
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水星『翼のある使者』
(Mercury, the Winged Messenger)
3曲目は「翼のある使者」こと
水星(英語:マーキュリー, Mercury)です。
ローマ神話における
通信・旅の神:メルクリウス(Mercurius)
が水星の名前の由来です。
メルクリウスは
ローマ神話の主神・ユーピテルの
伝令使でもあります。
なので副題が「翼のある使者」なのですね!
他の曲の半分くらいしかない短い曲なのですが、
最も色彩的でテクニカルな曲と言われています。
メロディーもとても綺麗でお気に入りの曲です。
火星はドキドキしちゃうのであんま聴きません。
水星は聴きます。
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木星『快楽をもたらすもの』
(Jupiter, the Bringer of Jollity)
やってきました。
この組曲のサビと言っても過言ではない
超有名曲・木星。
英語名のジュピターの由来は
ローマ神話の主神:ユーピテル
(Jupiter)
こやつはギリシア神話の主神・ゼウスとも同一視されてます。
こちらも主神。カッケー。
占星術では『寛容・幸福』の象徴とされ、
曲調にもその
主たる荘厳さ・力強さ・美しさが
凝縮されています。
イギリスの愛国歌にも使われるなど
世界中で愛されている
オーケストラ曲の中でも最高の名曲の一つです。
いたる分野・国で
『主』となっている木星。
なんか不思議な結びつき。
後で調べてみよ。
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土星『老いをもたらすもの』
(Saturn, the Bringer of Old Age)
土星の英語名のサターン(Saturn)は
ローマ神話における
時を司る神:サートゥルヌス
(Saturnus)
が由来です。カッケー、時。時カケー。
『老いをもたらすもの』とあるように
静かで深みのある曲であり、
作曲者ホルストが一番好んだ曲とも
言われています。
静かで広大な宇宙を思わせる一曲です。
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天王星『魔術師』
(Uranus, the Magician)
深みある土星で
あぁ〜宇宙〜。
と浸っているのも束の間。
うるさいやつ、来ます。
副題は『魔術師』。
占星術では「革命・独創的・不安定・電撃」。
複雑なリズムと不協和音。
あぁ!!
って感じ。
ちなみに天王星の英語名ウラヌスの由来は
ギリシア神話における
天空の神:ウーラノス(Ouranos)
あれ?今までローマ神話じゃなかったっけ?
と思ったそこのあなた。正解。
Wikipediaさんにはこう書かれています。
他の惑星がローマ神話に由来する名称を与えられていることから、本来は天王星もカエルス(Caelus)と命名されるべきであったが、それはローマ神話で対応する名称が忘れ去られてしまうほどこの神の存在が人々の記憶から希薄になっていたことを意味する。
爆笑
何してんねん命名者。
さて、騒がしい曲を通り過ぎ
未知なる宇宙へ続く海王星へ移りましょう。
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海王星『神秘主義者』
(Neptune, the Mystic)
組曲『惑星』の最後を飾るのは
神秘の惑星、海王星。
どうでもいいですが、私の一番好きな惑星でもあります。
めっちゃ青が綺麗だし。
英語名ネプチューンの由来は
ローマ神話における
海の神:ネプトゥーヌス(Neptunus)
ギリシア神話でいうポセイドン。
占星術では「夢・直感・スピリチュアル」。
んん〜、神秘って感じ。 好きよそういうの。
とても静かで、宇宙の彼方を連想させる曲です。
唯一、女性合唱が入っている曲でもあります。
さらに、クラシックには珍しいフェードアウトで
曲が終わります。
静かな女性の声が宇宙の果てに消えていく感じです。
こうして静かに組曲は幕を閉じるのです。
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いかがだったでしょうか。
惑星の占星術における意味や
由来する神話の神を知っていると
それぞれの曲がより厚みを増して
聴こえるのではないでしょうか。
最後に
やっぱり木星の
「主」感
カッコええ。
今回のまとめ
① 木星以外も良い曲やから聴いてみて
② 天王星だけ他国籍、ドンマイ