『生命』
地球上には我々人間や, 犬や, カモメや, クジラや, またまた植物も, たくさんの生命体が存在しています。
そんな生命体の活動と自然現象の相互作用が, 地球の美しさの所以の一つでもあります。
イエローストーン国立公園のグランド・プリズマティック・スプリングは火山活動とバクテリアによる美しい泉が有名ですね。
さてさて, そんな我々『生命体』ですが
どのようにして誕生したのでしょうか?
一回は考えたことがあるのではないでしょうか。
様々な説があるのですが今回は
生命は宇宙からやってきたのでは!?
というSFのようなお話と
『パンスペルミア説』
について解説したいと思います。
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1. 我々の体の不思議について
我々の体を構成するタンパク質はアミノ酸から構成されています。
アミノ酸の一種であるアラニンの構造。左型と右型は互いに鏡像関係にあり、左型を回転させても右型には一致しない。左型アラニンの左上の赤い球が3つ付いている枝の部分に着目して回転させてみると、一致しないことがわかる。
アラニンというアミノ酸には上のように右手型と左手型の二種類あるんだよ〜ってことです。
さてさて、我々の体の何が不思議かというと
地球上の生命を構成しているアミノ酸はほぼ左手型
ということです。
地球上でアミノ酸を作ると左手型も右手型も同じ割合でできてしまうので、地球上の生命体が主に左手型のみを使用している原因は謎なのです。
この左右の型のかたよりをホモキラリティと言います。
2. 宇宙とホモキラリティ
ではなぜこのようなかたよりが生まれてしまったのでしょうか。
その原因が宇宙にあるのではないか?と近年考えられています。
証拠の一つ目として
オリオン座大星雲の巨大な円偏光領域の発見が挙げられます。
円偏光という特殊な光を当てながらアミノ酸を合成すると鏡像異性体異常を起こし、型のかたよりを生じさせることがわかっています。
さらに太陽系はこのオリオン座大星雲と似た環境で誕生したと考えられており、よって過去に円偏光に飲み込まれた可能性が高いと言えます。
証拠の二つ目として
隕石中のアミノ酸にホモキラリティが確認されたこと
も挙げられます。
これらの発見により、
- 宇宙空間で円偏光に照らせれて合成されたアミノ酸が, のちに隕石によって地球に持ち込まれた
というシナリオを考えることができるのです。
3. 生命は宇宙からやってきた!?
地球は46億年前に誕生しました。
生命は40 ~ 38 億年前にすでに存在していたと考えられます。
生命が地球上で生まれるには早すぎるのです。
この期間には地球の物質変化の余裕もありませんでした。
「生命そのものが宇宙空間には普遍的に存在していて、隕石で地球にやってきた」という『パンスペルミア説』というものがあります。
今のところ、この説を証明はできていませんが、正しければ生命誕生が早すぎる謎を解決してくれます。
それにアミノ酸が宇宙空間で見つかっているので、この説が正しい可能性もありますね。
今後の研究・発見が楽しみです( ^∀^)
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まとめ
① 生命が宇宙からやってきたかはわからないが、生命の素であるアミノ酸は宇宙由来の可能性が大いにある。