コロナはまだまだ落ち着きませんね。
早く収束しないかなぁ...
どうも、宇宙少年です。
年度末・コロナ・引っ越しと
バタバタしていたら
こやつの存在を忘れていました。
そう、激しく減光し超新星爆発の前兆かと
騒がれていたベテルギウス君です。
我々人類がほとんど経験したことのない
激レア現象が見れるかも!的なアレです↓
読んでない方はぜひ読んでね〜(°▽°)
で
減光の様子はどうなっているのかなと
今回、久々に調べて近況をまとめてみました。
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ベテルギウスの現在の観測状況
結論から言うと
明るくなってました(笑)
2019年11月ごろから始まった減光は2020年 2月ごろまで減光し、それ以降は増光しておりました。
しかし、今までにないほどの大きな減光が起きたら、「何か起こるんやないかぁっ!!」って焦る気持ちもわかります。うん。
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学者の見解とメディア報道
そもそもなんで
と広まったのか。
よくよく見てみると
『前例のない減光=超新星爆発の前兆!?』
と言っていたのは大手メディアの報道。
天文学者は『今後約10万年以内に起こると予想されているベテルギウスの超新星爆発が現在、切迫しているとは考えづらい』という見解を示していました。
なるほど...メディアにやられたぜぃ...
いい具合にコメントを引っこ抜いたんか笑
まぁでも
誰かに迷惑かけてる話ではないので問題ないし
興味を惹きつける点では成功なんじゃないかな。
僕もちゃんとソースを確認しないとね、反省。
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今回の減光の原因は?
では、今回の激しい減光は
何が原因だったのでしょうか。
二つの可能性が考えられています。
① 二つの減光周期の極少が被った説
ベテルギウスはそもそも、半規則型変光星と呼ばれる周期的に変光することもあれば不規則に光度変化をすることもある星です。
一般的にベテルギウスは約2000日周期で変光すると考えられていますが、この他にも約400日周期の変光も起きています。
今回の激しい減光はこの二つの周期の極少が重なって偶然起きた可能性をThe Astronomer's telegramにてEdward Guinan氏(*1)が言及しています。
② ベテルギウスの例外的な活動説
Miguel Montarges氏(*2)はESO(*3)において、「例外的な星の活動により、ベテルギウスの表面温度が低下したか地球方向にダストを放出した可能性を考えている」と述べています。
これが原因で減光したとも考えられます。
↓
ESO Telescope Sees Surface of Dim Betelgeuse:https://www.eso.org/public/unitedkingdom/news/eso2003/?lang#1
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結論
今回の激しい減光は超新星爆発に直結するものとは
言えないですね〜...
いつか起こること。
(すでに起こってるかもしれないが...)
前の記事に書いた
『ベテルギウスの赤い輝きを
今のうちに見ておいてね!!』
という思いは変わりません。
オリオン座はとりあえず消えずに
すみましたね!!笑
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まとめ
① ベテルギウスの激しい減光は超新星爆発の直接的な前兆ではなかった。
② でも死にかけだから今のうちに見といてくれ
(*1):https://en.wikipedia.org/wiki/Edward_Guinan
(*2):Leuven University, Belgium
(*3):European Southern Observatory